胎動が激しいと多動症の子が産まれますか?
「胎動が多いこと」で出生後の神経発達症の予測ができるという根拠は乏しいでしょう。
「胎動の減少」は周産期死亡リスクと関連し評価が必要と言われていますが、「胎動が多いこと」で出生後の神経発達症を予測できるという根拠は乏しいでしょう。「胎動の減少」は赤ちゃんの命に関わることがあるため注意が必要ですが、「胎動が多いこと」が将来の発達障害、たとえば多動症(ADHD)と関係しているという科学的な証拠は、現時点ではほとんどありません。「胎動の増加」と出産時の赤ちゃんの健康状態との関係を調べた2024年の研究でも、明らかな影響は見られませんでした。
また、赤ちゃんの発達に関する詳しい評価は行われていないため、胎動が多いからといって心配しすぎる必要はないでしょう。ただし、胎動の変化が急に起こった場合や、いつもと違うと感じたときには、念のため早めに医療機関を受診し、医師に相談することが大切です。
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精神科・心療内科
日下 慶子 監修
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