肥厚性瘢痕が痛い場合の対処法を教えてください。
肥厚性瘢痕の痛みに対しては、薬物療法や圧迫療法、シリコン製剤の使用などが有効です。
肥厚性瘢痕では、しばしば痛みやかゆみといった症状を伴うことがあります。これらの痛みを和らげるための治療法には、主に以下のものがあります。
薬による治療
- トラニラストという飲み薬は、肥厚性瘢痕の痛みやかゆみなどの症状を改善する効果があるとされています。この薬は、傷を治そうとする細胞の増えすぎを抑えたり、かゆみを引き起こす物質の放出を抑えたりすることで効果を発揮します。
ステロイドの塗り薬やテープ、注射
- ステロイド成分を含むテープ(ドレニゾンテープなど)や、患部へ直接注射する方法も有効です。ステロイドの局所注射は、肥厚性瘢痕の痛みを和らげる効果が多くの患者さんで報告されています。
圧迫療法(圧迫・固定療法)
- 傷跡を専用の布やサポーターで押さえつける方法です。これは古くから行われている治療法で、傷跡の硬さや赤み、かゆみ、痛みを減らす効果があります。圧迫することで、傷跡が盛り上がるのを抑え、成熟を促すと考えられています。
シリコーンジェルシート(自費)
- 傷跡に直接貼るシートで、痛みやかゆみを改善する効果が示されています。手軽に使えるのが特徴です。
これらの治療法は、痛みを和らげ、快適な生活を送るために役立ちます。医師と相談し、ご自身の状態に合った治療法を選ぶことが大切です。
日本医科大学付属病院形成外科 形成外科
初岡 佑一 監修
(参考文献)
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