熱性けいれんで死亡することはありますか?
通常の熱性けいれんで死亡することは非常にまれです。
通常の熱性けいれんで死亡することは極めてまれです。熱性けいれんは通常命に関わることはなく、予後は非常に良好です。
特に最も一般的な「単純型」(15分以内で自然におさまり、1回限り、全身性で左右対称なけいれん)では、脳への後遺症もなく、死亡に至ることは極めてまれです。 多くの子どもは、けいれん後も後遺症なく健やかに成長します。
注意を要する例外的なケースは以下の通りです。
1. けいれん重積状態
けいれんが15分以上続く、あるいは短時間に繰り返して止まらない状態では、酸素不足や脳の損傷を引き起こすリスクがあり、適切な治療が遅れると重篤な合併症につながる可能性があります。ただしこのような場合、死亡原因は熱性けいれんそのものではなく、けいれんが止まらないことによる合併症です。
2. 重篤な病気が背景にあるケース
たとえばインフルエンザやヒトヘルペスウイルス6型(突発性発疹)などの感染症に関連した急性脳症や、細菌性髄膜炎などの中枢神経感染症では、けいれんを伴いながら致死的な経過をたどることがあります。 これらは熱性けいれんの診断に見えても、実際は命に関わる基礎疾患がある場合であり、迅速な鑑別と治療が不可欠です。
3. けいれん中の物理的事故
嘔吐による誤嚥や転倒による外傷などがまれに命に関わることがあります。けいれん発作時には安全な場所に寝かせ、顔を横に向ける回復体位を取らせるなどの対処が重要です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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