熱性けいれんと間代性痙攣の違いを教えてください。
熱性けいれんは発熱による発作、間代性けいれんはピクピク動くけいれんの型です。
「熱性けいれん」は 発熱が原因で起こるけいれん(病名)であり、「間代性けいれん」はピクピク・ガクガクする反復性のけいれん動作(けいれんの様式)を指します。
熱性けいれんとは発熱(38℃以上)をきっかけに起こるけいれん発作で、特に6か月~5歳の小児に多くみられる一過性の発作です。
脳に器質的異常やてんかんの既往がないことが前提で、以下のような特徴があります。
- 発熱初期に起こる
- 意識消失を伴う
- 全身や体の左右が同時にガクガクと動く(左右対称性)
- 通常数分以内で自然におさまり、後遺症もない
「単純型」(けいれんが全身に起こり、15分以内に自然に収まり24時間以内に繰り返さないもの)とそれ以外の「複雑型」に分類されます。「間代性(かんだいせい)」とは、筋肉が反復的に収縮と弛緩を繰り返すけいれんの型を指します。
つまり「けいれんの動き方の特徴」に関する分類であり、以下のような発作の形式をいいます。
- 手足や顔などがピクピク・ガクガクと周期的に動く
- 1秒に1~2回のリズムで筋肉の収縮と弛緩を繰り返す
- 意識が低下していることが多い
間代性けいれんは、熱性けいれんのときにもよくみられる動き方です。また、てんかんや脳炎など他の病気によるけいれんでもみられます。
つまり、「熱性けいれん」の中に「間代性けいれん」を呈するタイプがあるという関係です。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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