全身打撲で死亡することはありますか？

全身を強く打った場合で、特に交通事故や転落事故などの大きな衝撃を受けた場合は、表面など、外見からはわからなくても、頭部や体幹の重要な臓器（脳や肺、肝臓や胃腸など）が損傷している危険性があります。

特に、以下のような部位の打撲は、命に関わる可能性があるため、厳重な注意が必要です。

• 頭部：頭部の打撲は致命傷になることがあります。外見上は出血を伴っていなくとも、脳に大きな損傷生じている場合があります。
• 胸部：肺や心臓など、呼吸や血液の循環に関係する臓器が傷つくと致命的です。呼吸ができない、意識を失うなどの場合、一刻も早い処置が必要となります。
• 腹部：肝臓や胃腸、腎臓に損傷を生じることがあります。怪我をした直後には大きな症状がみられなくても、だんだんと吐き気や嘔吐、腹痛が強くなってきた場合には注意が必要です。

このように打撲にともなって、意識障害、呼吸困難、吐血や嘔吐といった症状が見られる場合は、脳や内臓に重い障害をきたしている可能性があるため、救急車を手配するなど、緊急の対応が必須です。