全身打撲の場合、主にどのような治療をしますか?
応急処置としてRICE法(安静・冷却・圧迫・挙上)を行い、危険な症状があれば緊急で医療機関を受診します。
全身打撲のように強い衝撃を受けた場合、緊急性の高い症状(意識障害や呼吸困難など)がある場合は、すぐに救急車を呼び、専門的な治療を受けます。
それ以外の、病院に向かうまでの応急処置として基本となるのが「RICE法」です。これは、怪我による炎症を鎮め、さらなる損傷を防ぐために行います。打撲や捻挫、骨折の疑いがある場合にも共通して使えます。RICE法は、次の4つの頭文字をとったものです。
- R (Rest) 安静: 怪我をした部位を動かしたり、体重をかけたりせずに安静を保ちます。
- I (Icing) 冷却: 氷のうなどで患部を冷やし、必要以上に腫れるのを防ぎ、痛みを和らげます。
- C (Compression) 圧迫: タオルなどで患部を圧迫し、腫れを抑えます。ただし、強く締めすぎないように注意が必要です。
- E (Elevation) 挙上: 怪我をした部位を、心臓より高く挙げることで、血液が集まりすぎるのを防ぎ、腫れを抑えます。
病院では、レントゲンやCTなどの検査を行い、骨折や脳・肺などの内臓の損傷の有無を確認したうえで、専門的な治療が行われます。
幸いにも打撲で済んでいた場合には、必要に応じて患部の固定を行ったうえで、消炎鎮痛剤の内服や外用薬を治療に用いる場合があります。


全身打撲について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
全身打撲
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです