全身打撲が1ヶ月経っても治らないのはなぜですか?
治りが遅い場合は、骨折や靭帯損傷といった怪我が隠れている可能性があり、早めに医療機関を受診しましょう。
全身を打撲した後、1ヶ月経っても治らない場合には、単なる表層の構造物の損傷ではなく、より深い部分に問題が及んでいる可能性があります。具体的に考えられる怪我としては、以下のようなものがあります。
- 骨折や骨挫傷:全身を打撲するほどの強い衝撃を受けた際には、骨まで影響が及んでいる可能性は十分にあります。受傷直後のレントゲン検査では、はっきりと骨折が認められなくとも、1週間ほど経過した際に再度検査をすると、骨折がはっきりとわかることも少なくありません。また、骨の内部が痛んでいる場合、MRI検査でしかわからないような傷(骨挫傷)がついていることもあります。
- 靭帯損傷:打撲の際に関節が捻られるように怪我をすると、靭帯を損傷する場合があります。軽症であれば自然に改善することもありますが、重症な場合は処置が必要になることがあります。正確な診断にはMRI検査が必要になることが多いです。
- 関節の損傷:関節には骨や靭帯以外にも、半月板や軟骨など、さまざまな構造物があります。この場合、小さな損傷であっても、つらい症状が残りやすい場合があります。状況によっては処置が必要になる場合もあります。
このように、長期間症状が残る場合には、打撲と思っていたものが、骨折や靭帯損傷などの他の怪我である可能性も少なくありません。長引く場合は自己判断せず、必ず医療機関を受診して相談してみましょう。


全身打撲について、特に知りたいことは何ですか?
利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、もっとも当てはまる項目を選択してください。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
全身打撲
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです