特発性肺線維症にかかった場合の寿命はどのくらいですか?
特発性肺線維症の診断後の平均余命は3〜5年です。
特発性肺線維症(IPF)は進行性の病気であり、診断後の平均余命は3〜5年とされていますが、個々の患者さんの進行速度には大きな差があります。進行が遅い場合もありますが、急速に悪化するケースもあります。
IPFの最終的な死因として最も多いのは急性増悪です。これは、何らかの原因で呼吸機能が急激に悪化する病態で、死亡原因の約40%を占めます。
また、慢性呼吸不全や肺感染症、肺高血圧症、心不全などの合併症も死因となることがあります。
IPFは多くのがんよりも予後(病気や治療の経過・結末についての見通し)が悪い病気とされており、治療法が限られているため、進行を完全に止めることは難しい現状があります。
適切な治療とケアが進行を遅らせることはできますが、IPFは非常に重篤で予後が厳しい病気です。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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