アルツハイマー型認知症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主に抗認知症薬(症状改善薬)を使用します。重篤な副作用はないとされていますが、徐脈(脈拍がゆっくりになること)や、吐き気などの消化器症状が報告されています。
主には認知症の進行を遅らせる抗認知症薬(症状改善薬)で治療し、
- ドネペジル
- ガランタミン
- リバスチグミン
- メマンチン
の4種類があります。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミンはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬という種類の薬で、主な副作用は吐き気・食欲低下・徐脈などです。
ドネペジルは内服薬・貼付薬があり、ガランタミンは内服薬、リバスチグミンは貼付薬です。貼付薬はかゆみが出ることもあります。
NMDA受容体阻害薬
メマンチンはNMDA受容体阻害薬という種類の内服薬で、副作用はめまい・頭痛などです。
抗認知症薬それぞれに特徴があるため、その方の症状や状態、併発している病気、副作用に応じて薬を選択していきます。
また、精神症状に関しては、抗精神病薬、睡眠薬などで治療します。
その他、レカネマブ(レケンビⓇ)という新薬が2023年12月に承認申請され、処方可能となりました。これは、たまってきたアミロイドβの除去を促進するという新しいタイプの薬です。点滴薬であり、副作用としては点滴による反応(頭痛、悪寒、発熱、吐き気、嘔吐などの症状)が最も多く、その他、画像検査上で脳のむくみや微小出血などの異常所見が見られることが報告されており、「アミロイド関連画像異常」と呼ばれます。
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最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
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