アルツハイマー型認知症

公開日

最終更新日

アルツハイマー型認知症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

東京頭痛クリニック 脳神経内科

越智 佳奈 監修

主に抗認知症薬(症状改善薬)を使用します。重篤な副作用はないとされていますが、徐脈(脈拍がゆっくりになること)や、吐き気などの消化器症状が報告されています。

解説

主には認知症の進行を遅らせる抗認知症薬(症状改善薬)で治療し、

  • ドネペジル
  • ガランタミン
  • リバスチグミン
  • メマンチン

の4種類があります。

アセチルコリンエステラーゼ阻害薬

ドネペジル・ガランタミン・リバスチグミンはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬という種類の薬で、主な副作用は吐き気・食欲低下・徐脈などです。
ドネペジルは内服薬・貼付薬があり、ガランタミンは内服薬、リバスチグミンは貼付薬です。貼付薬はかゆみが出ることもあります。

NMDA受容体阻害薬

メマンチンはNMDA受容体阻害薬という種類の内服薬で、副作用はめまい頭痛などです。
抗認知症薬それぞれに特徴があるため、その方の症状や状態、併発している病気、副作用に応じて薬を選択していきます。

また、精神症状に関しては、抗精神病薬、睡眠薬などで治療します。
その他、レカネマブ(レケンビⓇ)という新薬が2023年12月に承認申請され、処方可能となりました。これは、たまってきたアミロイドβの除去を促進するという新しいタイプの薬です。点滴薬であり、副作用としては点滴による反応(頭痛、悪寒、発熱吐き気、嘔吐などの症状)が最も多く、その他、画像検査上で脳のむくみや微小出血などの異常所見が見られることが報告されており、「アミロイド関連画像異常」と呼ばれます。

関連するQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

他に気になることを調べたい方は

初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
薬について調べる
薬について調べる

おくすりアシスタント

病気の治療に使われる薬を比較しながら、効能や副作用、気をつけることを確認できる機能です。※対応しているお薬は、処方薬(医療用医薬品)のみ

さっそく調べる

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。