てんかんと貧血には関係がありますか?
抗てんかん薬の副作用で貧血になることがあります。また、貧血が発作の原因となっている可能性も示唆されています。
研究により、てんかんと貧血について、いくつかの重要な関連性が明らかになっています。
- 潜在的な発作原因としての貧血:貧血はさまざまなメカニズム(※)を通じて発作を引き起こす可能性があります。
※GABA抑制性神経伝達物質の減少、ニューロン代謝の変化、脳の酸素供給とエネルギー代謝の低下など
- 特定の貧血状況でのてんかん有病率上昇:鎌状赤血球貧血症や鉄欠乏性貧血で発作リスクの増加の報告があります。
- 抗てんかん薬の影響による貧血:多くの抗てんかん薬は副作用として軽度から重度の貧血を引き起こす可能性があります。
特定の抗てんかん薬の長期服用によっては、ビタミンB12や葉酸の減少により巨赤芽球性貧血を発生する可能性があります。
したがって、抗てんかん薬を服用している患者さんでは、定期的に血液検査を行うことが推奨されます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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