急性HIV感染症になると、皮疹がでますか?
HIVに感染した患者さんの70%に発疹が現れるという報告があります。
ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus:HIV)に感染した患者さんの70%に発疹が現れるという報告があります。
発疹の特徴としては、体幹部に現れることが多いこと、紅斑性丘疹(赤い盛り上がった発疹)が一般的であること、かゆみを伴うことがあること、数日から1週間程度で消失することが多いことなどが挙げられます。
これらの症状は他の感染症でもみられる非特異的なものです。そのため、症状だけでHIV感染症を診断することはできません。
急性HIV感染症は特異的な所見や臓器障害がないため、診断するためには、HIV感染のリスクが高い行動(同性間性交、HIV流行地での性行為など)や過去の性感染症歴(梅毒・淋菌・クラミジア・尖圭コンジローマなど)といった問診で得る情報が重要となります。
気になる症状がある場合や、リスクの高い行動をした場合は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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