急性HIV感染症には初期症状はありますか?
初期症状には発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れ、発疹、筋肉痛、頭痛といった急性感染兆候がみられますが、特異的な所見はありません。
急性HIV感染症の初期症状では、以下のような症状がみられます。
など
これらの急性感染兆候は、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus:HIV)に初感染してから通常1〜6週間(ピークは3週間)の潜伏期の後に、40%〜90%の感染者が発症します。その後、通常は2〜4週間後に一旦自然軽快します。
急性HIV感染症は特異的な所見や臓器障害がないため、診断するためには、HIV感染のリスクが高い行動(同性間性交、HIV流行地での性行為など)や過去の性感染症歴(梅毒・淋菌・クラミジア・尖圭コンジローマなど)といった問診で得る情報が重要となります。
これらの症状は他の感染症でもみられる非特異的なものですが、気になる症状がある場合は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。また、リスクの高い行為があった場合は、症状の有無にかかわらず検査を受けることが重要です。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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