日本での急性HIV感染症の患者数はどのくらいですか?
HIV感染者およびエイズ発病者(患者さん)の累積数は、29,940人となっています。
2023年のデータによると、新規HIV感染者報告数は令和4年より増加しており、6年連続での減少から増加に転じたと報告されています。要因としては、新型コロナウイルス感染症の流行以降減少していた保健所等での検査件数が回復したことが影響している可能性があることが指摘されています。
HIV感染者は、初感染後40〜90%の感染者が急性HIV感染症の症状を示しています。急性HIV感染症の初期症状には、発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れ、発疹、筋肉痛、頭痛が見られます。
これらの急性感染兆候は、HIVに初感染してから通常1〜6週間(ピークは3週間)の潜伏期の後に、40%〜90%の感染者が発症します。その後、通常は2〜4週間後に一旦自然軽快します。
HIVの感染率は肛門内への精液曝露が1.38%、腟内への精液曝露が0.08%です。肛門性交がリスクとなるため、日本でのHIV感染者は、男性間性交渉者に多いと言われています。
気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
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最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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