視床下部が障害されると、視床下部性肥満の他に何が起こりますか?
自律神経系が障害され体温・血圧・心拍数の異常が起こったり、睡眠障害が起こったりします。また、近くにある下垂体が障害されると甲状腺などのホルモン異常が起こります。
視床下部の障害は視床下部症候群としてまとめられ、視床下部性肥満以外にも多くの機能異常を起こします。例えば、自律神経系の異常により心拍数の異常や血圧の不安定さ、体温調節障害が生じます。
また、睡眠と覚醒リズムの乱れや日中の強い眠気も頻繁に見られます。これは特に視力障害を伴う患者に顕著です。さらに、下垂体が近くにあるため下垂体機能低下症を合併することが多く、成長ホルモン・甲状腺ホルモン・副腎皮質ホルモン・性腺刺激ホルモンの欠乏を引き起こします。
認知機能障害や注意障害などの高次脳機能や行動面の問題、過食や過少食などの摂食障害も報告されています。これらは生活の質を大きく低下させ、肥満と合わせて心血管疾患(脳卒中や心筋梗塞)や代謝疾患のリスクが高くなります。


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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
Ashley H Shoemaker et al.“Approach to the Patient With Hypothalamic Obesity”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36413492/,(参照 2025-09-25).
Christian L Roth et al.“Acquired hypothalamic obesity: A clinical overview and update”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38450938/,(参照 2025-09-25).
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