X脚を改善する歩き方はありますか?
膝を正面に向け、お尻の筋肉で体を支える意識が大切です。かかとから足裏全体で着地し、つま先でしっかり蹴り出しましょう。
歩き方を意識することで、X脚(外反膝)の悪化を防ぎ、膝への負担を軽減できます。
まず、歩行時に膝のお皿(膝蓋骨)が正面を向いているかを意識しましょう。膝が内側(内旋)に入り込まないように、まっすぐ前を向けることがポイントです。次に、お尻の筋肉(特に中殿筋)を意識して使うことが大切です。かかとから着地する際にお尻を軽く締めて体重を支えると、骨盤と膝が安定し、膝が内側に倒れ込むのを防げます。足の裏全体でしっかり地面を踏みしめ、最後は親指の付け根で地面を蹴り出すように意識すると、膝関節にかかるねじれが減少します。
一方、内股で歩く、膝が内側に寄る、ペタペタ歩きになると、X脚が助長されるおそれがあります。長年の歩行習慣はすぐには変わりませんが、鏡の前で姿勢を確認したり、理学療法士に歩き方をチェックしてもらったりすることで、正しい筋肉の使い方が身につきやすくなります。
(参考文献)
Valentino Coppa et al.“Coronal plane deformity around the knee in the skeletally immature population: A review of principles of evaluation and treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35633744/,(参照 2025-12-18).
Madhish Patel et al.“Genu Valgum”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK559244/,(参照 2025-12-18).
David T Felson et al.“Valgus malalignment is a risk factor for lateral knee osteoarthritis incidence and progression: findings from the Multicenter Osteoarthritis Study and the Osteoarthritis Initiative”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23203672/,(参照 2025-12-18).
Bartosz Wilczyński et al.“Dynamic Knee Valgus in Single-Leg Movement Tasks. Potentially Modifiable Factors and Exercise Training Options. A Literature Review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33172101/,(参照 2025-12-18).
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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