半月板損傷
「半月板損傷」とは、膝の半月板を損傷することで、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかり感を生じる病気です。ジャンプや方向転換を伴うスポーツでのケガが原因になることが多いです。スポーツや日常生活で膝にひねりの力が加わった後、痛みや腫れが続く場合は整形外科を受診しましょう。リハビリや薬で改善が不十分な場合、手術が必要となることもあります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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半月板を損傷することで、膝の曲げ伸ばしの際の痛みやひっかかり感を生じます。
スポーツ活動、円板状半月、加齢による変性などが原因になります。
激しい運動や膝に負荷のかかる作業を避けましょう。
下半身の動きを伴う運動については、医師の許可を得てから再開するようにしましょう。
健康保険での負担割合が3割の方では半月板切除術で約7~15万円、半月板縫合術で10~20万円ほどが相場です。
痛みと腫れが続く場合には、消炎鎮痛剤(痛み止め)やサポーターの利用が効果的な場合が多いです。
半月板や靭帯の状況、また、どのような生活を送るかによって必要なサポーターの種類が異なります。
歩行練習、筋力強化、関節運動訓練などを段階的に進めていきます。
立ち仕事や重量物を扱うような仕事では、1~2カ月の期間を要する場合があります。
損傷の状況によっては自然治癒する可能性があります。
現在行われている再生医療には、多血小板血漿(PRP)療法と幹細胞治療があります。
膝まわりの筋肉を鍛えることで膝の安定性が増し、半月板への負担を減らすことが期待できます。
膝に負担のかかる動作を避けます。体重管理や靴の選び方も重要です。
運動時の膝の痛み、繰り返すロッキング症状、膝の可動域の低下などがあります。
重症例でロッキングを起こすと歩けなくなることがあります。
医師や理学療法士の指導のもとで、適切な時期に運動を再開しましょう。
個人差はありますが、膝の内側や外側に痛みを感じることが多いです。
整体を受けることで治療期間が短くなることは期待できません。
スポーツまでの復帰には、通常3~6ヶ月間を要します。これは手術方法など個々の状況によって変化します。
半月板断裂は、名称によって半月板の損傷の形状や程度を表現します。
治療段階によって適切なストレッチを行なえば効果が期待できます。
特定の栄養素や食事で早く治すことは期待できません。健康的な食事に気をつけるようにしましょう。
膝の炎症が原因です。サポーターや消炎鎮痛剤の使用が有効な場合があります。
治療段階によって適切なリハビリがあります。医師や理学療法士の指導を受けましょう。
半月板は、膝の内側と外側の2カ所にあります。どちらが損傷するかによって、病名や症状が変わります。
段階によって適切なリハビリがあります。医師や理学療法士のもと、安全な筋肉トレーニングを行いましょう。
1~2週間で改善してくることが多いですが、膝への負担が多いと長引く場合があります。
体重をかけながら膝を深く曲げる動作や、膝だけで捻るような動きを避けることが重要です。
MRI検査や症状の出方によって重症度を判断します。
症状について
治療について
リハビリテーションや薬で症状の改善が不十分な場合には、手術の必要性を検討します。
激しい運動や膝に負荷のかかる作業を避けましょう。
過度な運動には注意しながら、リハビリに取り組みましょう。
手術内容によっては、日常生活やスポーツ活動への復帰に時間を要します。
損傷の程度によっては、効果が期待できる場合があります。
「切除術」では2~7日、「縫合術」では3~14日くらいの入院期間が必要となることが多いです。
半月板損傷の手術後のリハビリには、3~6ヶ月間を要します。一般に、縫合術では長期間となります。
一般的に2~6ヶ月を必要とします。ただし、損傷の状況など個々の状況によってさまざまです。
治療段階によっては、筋肉の緊張がほぐれて症状が軽くなる可能性があります。
軽症な半月板損傷では、早ければ1、2ヶ月で膝の症状が気にならなくなるまで治ることがあります。
3、4ヵ月で正座ができるようになる場合があります。ただし、正座には半月板の再断裂のリスクがあります。
2~3ヶ月の期間が必要となる場合が多いです。これは一般的な期間であり、個々の状況によって変化します。
この病気では、まずは手術を行わない保存療法から始める場合が多いです。
運動の制限やリハビリ、膝のサポーターの使用などが有効です。
痛みや腫れ、膝の動かしにくさなどの生活に支障がある症状が一定期間続く場合です。
手術の方法によっても異なりますが、1ヶ月程度は軽い痛みが続く場合があります。
日常生活やスポーツにほぼ支障が出ない元の強度までは戻りにくいです。
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