半月板損傷は完治しない病気なのでしょうか?
日常生活やスポーツにほぼ支障が出ない元の強度までは戻りにくいです。
一度損傷した半月板は、元通りの強度までは戻らない場合が多いです。この意味では完治は難しい病気ですが、日常生活やスポーツに、ほぼ支障が出ないほどには治る場合が多い病気です。
半月板は、一度傷がついてしまうと完全に治すことは難しい構造物です。これは、膝の軟骨と同様に、膝関節の内部は血流が少なく傷の修復作用が働きにくいためです。また、損傷した半月板がつながったように見えても、元通りの構造物になることはほとんどないため、強度は落ちてしまうと考えられています。
これは、手術を行った場合でも同様です。手術には傷がついてしまった半月板を切って整える切除術と、切れた部位を縫い合わせる縫合術があります。
縫合術を行った場合は、一定期間の安静のあとに半月板がつながってきて、日常生活やスポーツにほぼ支障が出ないほどに治る場合が多いですが、やはり元通りの半月板と同じ構造物ではありません。皮膚に傷跡ができてしまったように、半月板にも傷が残るようなものです。このため、元通りの強度まで完治することは難しいと考えられています。
ただし、これは現時点の医療の内容であり、日々進歩している再生医療を治療に組み合わせることで、改善が期待されています。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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