半月板損傷の重症度の違いを教えてください。

MRI検査や症状の出方によって重症度を判断します。

解説

半月板の損傷の仕方によって、重症度が異なります。重症なほど、強い症状が出やすく治りにくいことが多いです。

MRI検査は半月板損傷の診断において最も有用な画像検査です。半月板の損傷の部位や形態(縦断裂、横断裂、水平断裂、弁状断裂、バケツ柄状断裂など)、大きさ、深さが関節面に達しているかどうかを詳細に評価できます。

重症度の評価にGrade分類があります。

  • Grade 1: 半月板内に点状または斑状の変化あり。関節面には達しない。
  • Grade 2: 半月板内に線状の高信号あり。関節面には達しない。
  • Grade 3: 半月板内の高信号が関節面に達しているもの。半月板の断裂ありと判断する。

画像評価や症状の強さにもとづき、半月板損傷の重症度は、以下のように総合的に判断されます。正確な判断は個々に異なるため、医師に診断してもらう必要があります。

  • 軽度: 症状が軽く、ロッキング現象がなく、画像検査での損傷も比較的小さく安定している場合。保存療法が選択されることが多いです。
  • 中等度: 痛みや引っかかり感があり、日常生活に支障をきたす場合。画像検査で関節面に達する断裂が認められる場合など。症状や損傷の形態により、保存療法か手術療法が検討されます。
  • 重度: 強い痛みや頻繁なロッキング現象があり、日常生活が困難な場合。バケツ柄状断裂のように大きく不安定な断裂がある場合など。多くの場合で手術療法が必要となります。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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