半月板損傷はどんな場合に手術が必要になりますか?

痛みや腫れ、膝の動かしにくさなどの生活に支障がある症状が一定期間続く場合です。

解説

半月板損傷で手術が必要となるのは、痛みや腫れ、膝の動かしにくさなどの生活に支障がある症状が一定期間続く場合や、膝のロッキング症状を短期間で繰り返す場合などです。

半月板損傷は必ずしも手術が必要な病気ではありません。多くは、一定期間の運動の制限やリハビリを行ったり、消炎鎮痛剤(痛み止めや湿布)の投薬による治療を行ったりします。膝関節のサポーターや装具、関節内へのヒアルロン酸注射を行う場合もあります。

しかし、半月板損傷の程度が重症である場合や、スポーツや仕事で膝を酷使する方では、治療効果が十分に得られない場合があります。また、若い方ほど日常的な活動性が高いことが多く、膝の症状が日常生活に支障をきたしやすい場合もあります。

このような場合で、一定期間の手術以外の治療(保存療法といいます)を、十分に行っても症状の改善が不十分であれば、手術の必要性を検討します。通常は、まず3ヶ月ほどの保存療法を行う場合が多いです。

一方で、ロッキング症状といって、膝の曲げ伸ばしがほとんどできないような強い症状が出現する場合があります。これは、半月板損傷の程度が重症なため、半月板の間に膝の骨がはまり込むことによって起こります。

ロッキングを起こしてしまうと、歩行することも困難になってしまうため、短期間で繰り返す場合には、早期手術が必要となることがあります。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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