X脚は生まれつきですか?
一部は生まれつきの骨の形や成長傾向によるものですが、多くは成長期の一時的な生理的変化として見られます。
X脚(外反膝)が「生まれつき」かどうかは、原因や時期によって異なります。
新生児期〜乳児期は軽度のO脚(内反膝)傾向を示し、成長に伴って徐々にまっすぐになり、3〜6歳頃に一時的に外反傾向(X脚)を呈するのが一般的です。このような生理的な外反膝(X脚)は、成長過程における自然な骨の変化であり、多くは10歳頃までに自然に改善します。
一方で、骨系統疾患、代謝性骨疾患(くる病など)、骨端線異常、あるいは先天的な骨形態の特徴によって、外反傾向がより強く、持続的に見られることがあります。また、円板状半月板のように膝の解剖学的特徴により外反を呈する例や、遺伝的に外反膝傾向を持つケースもあります。つまり、X脚は必ずしも「生まれつきの病気」ではなく、成長パターンや骨格の個人差として出現することが多いと理解するのが正確です。
(参考文献)
Valentino Coppa et al.“Coronal plane deformity around the knee in the skeletally immature population: A review of principles of evaluation and treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35633744/,(参照 2025-12-18).
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David T Felson et al.“Valgus malalignment is a risk factor for lateral knee osteoarthritis incidence and progression: findings from the Multicenter Osteoarthritis Study and the Osteoarthritis Initiative”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23203672/,(参照 2025-12-18).
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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