子どものX脚の原因は何ですか?
2歳から6歳頃に見られる、成長過程での一時的な「生理的X脚」がほとんどです。まれに、くる病などの病気が原因の場合もあります。
子どものX脚のほとんどは、病気ではない「生理的X脚」です。これは、子どもの骨格が成長していく過程で起こる自然な変化の一つです。赤ちゃんは通常、軽いO脚で生まれ、歩き始めるとO脚が目立つようになります。その後、2歳頃から脚は徐々にまっすぐになり始め、3〜4歳頃にX脚が最も強くなる傾向があります。
そして、小学校に上がる6〜7歳頃までには、再び脚はまっすぐになっていきます。このため、幼児期のX脚は、多くの場合、心配する必要はありません。ただし、7歳を過ぎてもX脚が改善しない、左右差が著しい、身長の伸びが悪い、膝に痛みがあるなどの場合は、注意が必要です。ビタミンD不足による「くる病」や、骨の成長に影響を与える他の病気が隠れている可能性も考えられるため、小児科や整形外科への相談をお勧めします。
(参考文献)
Valentino Coppa et al.“Coronal plane deformity around the knee in the skeletally immature population: A review of principles of evaluation and treatment”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35633744/,(参照 2025-12-18).
Madhish Patel et al.“Genu Valgum”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK559244/,(参照 2025-12-18).
David T Felson et al.“Valgus malalignment is a risk factor for lateral knee osteoarthritis incidence and progression: findings from the Multicenter Osteoarthritis Study and the Osteoarthritis Initiative”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23203672/,(参照 2025-12-18).
Bartosz Wilczyński et al.“Dynamic Knee Valgus in Single-Leg Movement Tasks. Potentially Modifiable Factors and Exercise Training Options. A Literature Review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33172101/,(参照 2025-12-18).
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まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
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