高齢者の息切れの原因を教えてください。

高齢者の息切れは、心臓や肺の病気、貧血、神経、精神的な原因などで起こりやすくなります。高齢者の息切れは、年齢とともに体の様々な機能が弱まることで起こりやすくなります。主な原因は、心臓と肺の病気、そしてその他の体の問題です。

心臓の病気

特に多いのが「心不全」です。心臓が血液を全身に十分に送れなくなり、肺に水分が溜まることで息苦しさを感じます。階段を上る時や夜寝る時に症状が強まることがあります。高血圧や糖尿病、肥満、喫煙、運動不足なども心不全のリスクを高めます。

肺の病気

長年の喫煙が主な原因となる「COPD（慢性閉塞性肺疾患）」は高齢者に多く、肺の機能がゆっくりと低下し、少し動くだけで息切れするようになります。ぜんそくも高齢者で起こり、夜間や早朝に症状が出やすいことがあります。

その他の体の問題

貧血、腎臓の病気、神経や筋肉の病気、糖尿病などの代謝疾患、精神的なストレス（過呼吸症候群や心身症など）なども息切れの原因となることがあります。「年齢のせい」だと決めつけず、原因を医療機関で調べることが大切です。