唾を飲み込むときなどに喉の違和感がある場合、原因や考えられる病気には何がありますか？

喉周囲の臓器の病気が主な原因です。
そのほかにも全身の病気が原因となったり、はっきりとした原因が見つからない場合もあります。

喉の病気

慢性咽喉頭炎

喉に慢性的な炎症が持続している状態です。
喫煙や飲酒、声の出し過ぎなどによる過度な喉の使用などが原因となることが多いです。

咽頭がん、喉頭がん

喉にできる悪性腫瘍です。
喫煙や飲酒などの生活習慣やヒトパピローマウイルスというウイルス感染が原因となることがあります。

鼻の病気

慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎とは、鼻の周辺にある「副鼻腔」と呼ばれる空洞に慢性的な炎症が起こっている状態です。
鼻から喉に鼻水が垂れることで喉の刺激になり、違和感の原因となります。

アレルギー性鼻炎

花粉やハウスダストなどにより鼻にアレルギー性の炎症が起きている状態です。
鼻から喉に鼻水が垂れることや、鼻から連続する喉の粘膜にアレルギー性の炎症が起こることが喉の違和感の原因になります。

甲状腺の病気

甲状腺腫瘍

首の前面に甲状腺と呼ばれるホルモンを作る臓器があり、そこにしこりができることで喉の違和感になることがあります。

食道の病気

胃食道逆流症

胃食道逆流症とは、胃酸が食道に逆流し、食道の内壁が炎症を起こす状態です。

食道がん

食道は喉の近くにあり、食道の上の方のがんが喉の違和感の原因になることがあります。

全身の病気

貧血

鉄分が不足することで、舌や喉の違和感、飲み込みにくさが出現することがあります。

精神疾患

うつ病・不安障害・ストレス性障害などの精神疾患が喉の違和感の原因になります。

異常が認められない場合

咽喉頭異常感症

喉の違和感はあるものの、診察や検査で症状の原因となる異常を認めない状態を「咽喉頭異常感症」と呼びます。