重症筋無力症で使ってはいけない薬を教えてください。

神経筋伝達の障害を助長する薬剤は増悪因子となるため使えません。

解説

重症筋無力症で避けるべき薬は多数ありますが、代表的なものは以下の通りです。

・向精神薬

フェノチアジン系、スルピリド、クロルプロマジン、リチウム、フェニトイン、カルバマゼピン、トリヘキシフェニジルなど

・筋弛緩薬

サクシニルコリン、べクロニウムなど

・抗コリン薬、心血管系薬剤

シベンゾリン、リドカイン、プロカインアミド、β阻害薬、キニジン、ベラパミル、スタチンなど

・抗菌薬

アミノグリコシド系、シプロフロキサチン、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、マクロライド系、ペニシリン系高用量、テトラサイクリン、ポリミキシンなど

・抗リウマチ薬

ペニシラミン、クロロキン

マグネシウム、インターフェロンα

また、睡眠薬や精神安定薬は、呼吸抑制が起こることがあるため、重症筋無力症の方では使用しないよう言われているものがあります。さらに、免疫チェックポイント阻害薬という、がんの免疫療法に使用される薬では、重症筋無力症が副作用として起こることがあるため、注意が必要です。

このように薬剤の種類は多いですが、これらの薬剤単体で重症筋無力症が急激に悪化する可能性は、それほど高くはありません。しかし、複数の要因が合併すると、急激に悪化し命に関わることもあるため、使用の際は注意が必要です。病院受診の際は、必ず重症筋無力症であることを伝えるようにしましょう。

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公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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