重症筋無力症の治療で行う血漿交換とは何ですか?
血液を濾過するイメージで、血液中の自己抗体を取り除く治療です。
重症筋無力症は、免疫機能の異常により起こる病気です。本来外敵を攻撃するために作られたものの、誤って自分自身を攻撃してしまう自分の抗体のことを自己抗体と言います。重症筋無力症の場合、この自己抗体により神経から筋肉への情報伝達が障害されてしまい、全身の筋力低下の症状が出ます。血漿交換は、これらの自己抗体を除去することにより、症状を改善するために行う治療です。
具体的な方法としては、太い血管に太い管を刺し、そこから血液を取り出して機械を通すことで、血液を濾過するイメージで血液中の自己抗体を取り除き、その後再度太い管を通じて血管内に血液を戻します。血液を一度身体の外に出すことになるため、血液が固まらないように血液さらさらの薬を使用します。
侵襲性が高く、医療者の手技としても比較的大きなものとなることもあり、リスクもやや高くなります。また使用される医療費も大きくなります。そのため、ステロイドや免疫抑制薬などの効果が十分でない場合に限り行って良いとされています。他にも血漿交換を行うかどうかについては判断基準がありますので、主治医の説明をよく聞いてください。


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新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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