重症筋無力症の治療ではどのような薬を使いますか?

ステロイド、免疫抑制薬、分子標的薬、免疫グロブリンなどです。

解説

重症筋無力症の治療には、ステロイド、免疫抑制薬、分子標的薬、免疫グロブリンなどが使われます。

・ステロイド:内服、点滴

ステロイドの使い方には2パターンあり、内服する場合と点滴で多量に投与する場合とがあります。点滴で投与した後に、ステロイドの効果がある場合には、内服薬に変更し徐々に量を減らし、外来通院でも安全な量まで減ったところで退院となることが多いです。外来通院でも安全な量の内服でも長期になればステロイドの副作用のリスクは上がるため、できる限り早く5mgまで減量することが目標とされています。副作用には易感染性、消化性潰瘍、糖尿病高血圧症脂質異常症骨粗鬆症、大腿骨骨頭壊死、精神症状、血栓形成、白内障緑内障などがあります。

・免疫抑制薬

日本で使用できる免疫抑制薬は、2種類のカルシニューリン阻害薬で、シクロスポリンとタクロリムスです。適宜薬剤血中濃度を測定し、副作用に注意が必要です。2剤共通の副作用としては、感染症、血糖値の悪化、高血圧、腎機能障害などがあります。

・分子標的薬

ステロイドや免疫抑制薬、免疫グロブリン、血漿交換などでも症状を抑えることが難しい難治性の場合にのみ使用します。使用する薬は主に、エクリズマブ(補体標的薬)とリツキシマブ(CD20標的薬)があります。

・免疫グロブリン

中等症および重症の重症筋無力症において有効とされています。副作用としては、頭痛発熱、軽度の高血圧、悪寒、悪心などがあります。また、血液の粘度が上がるとも言われるため、注意が必要です。

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公開日

最終更新日

新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科

武井 悠香子 監修

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