重症筋無力症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
まぶたが下がる、ものが二重に見えるなどの症状があれば、早めに脳神経内科のある医療機関への受診をご検討ください。
重症筋無力症は早期の発見と治療が大切な病気です。ここでは、受診の目安となる症状や病気の特徴について解説します。
重症筋無力症とは
重症筋無力症は、神経と筋肉のつなぎ目(神経筋接合部)に異常が起こり、筋肉に力が入りにくくなる自己免疫疾患です。国の指定難病のひとつで、免疫の仕組みが自分の体を誤って攻撃してしまうことで発症します(難病情報センター)。
重症筋無力症の原因
本来は体を守るための免疫が、筋肉側にあるアセチルコリン受容体という信号の受け取り口などの分子を攻撃する自己抗体をつくってしまうことが原因です。この抗体は患者さんの約85%で検出されるとされています(重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022)。
重症筋無力症の症状
代表的な症状は次のとおりです(難病情報センター)。
- 眼の症状:まぶたが下がる(眼瞼下垂)、ものが二重に見える(複視)
- 全身の症状:腕や脚に力が入りにくくなる、飲み込みにくい(嚥下障害)、声が出しづらい(構音障害)
- 症状の特徴:午前中は比較的軽く、午後になると悪化する「日内変動」や、動作を繰り返すと力が入りにくくなる「易疲労性」がみられます(日本神経学会)
重症筋無力症の受診の目安
以下のような症状に気づいたときは、医療機関への受診をご検討ください。
- まぶたが下がって開きにくい
- ものが二重に見える
- 夕方になると腕や脚がだるく、力が入りにくい
- 食べ物が飲み込みにくい、むせやすい
これらの症状は「なまけ」や「疲れ」と誤解されやすいため、気になる症状が続く場合は、早めに相談することが大切です(日本神経学会)。
重症筋無力症が重症化するとどうなる?
治療が遅れると、呼吸を担う筋肉にまで症状が及び、呼吸困難を起こす「クリーゼ」と呼ばれる危険な状態になることがあります(難病情報センター)。早期に適切な治療を受けることで症状の進行を抑えられるとされていますので、気になる症状がある場合は早めに医療機関への受診をご検討ください。
重症筋無力症について、特に知りたいことは何ですか?
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重症筋無力症について、気になる症状はありますか?
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(参考文献)
日本神経学会. 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022. 南江堂. 2022
難病情報センター「重症筋無力症(指定難病11)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/120.(参照 2026-10-01).
難病情報センター「重症筋無力症(指定難病11)」(医療従事者向け診断・治療指針)https://www.nanbyou.or.jp/entry/272.(参照 2026-10-01).
日本神経学会「重症筋無力症」https://www.neurology-jp.org/public/disease/myasthenia_detail.html.(参照 2026-10-01).
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やよい在宅クリニック 脳神経内科
武井 悠香子 監修
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