脊椎関節炎とリウマチの違いはなんですか?
脊椎関節炎と関節リウマチは、発症年齢や症状の出る関節、血液検査の結果などに違いがあります。
脊椎関節炎と関節リウマチはどちらも関節の炎症を伴う病気ですが、発症しやすい年齢・性別や症状が現れる部位、血液検査の所見などに違いがあります。それぞれの特徴を解説します。
脊椎関節炎と関節リウマチの違い
脊椎関節炎と関節リウマチはどちらも関節に炎症が起こる病気ですが、発症しやすい年齢や性別、症状が出やすい関節の部位、血液検査の結果などにいくつかの違いがあります。脊椎関節炎は若い男性に多く、主に背骨や骨盤周辺の関節に症状が現れます。一方、関節リウマチは中高年の女性に多く、手足の指や手首などの関節に症状が出やすいとされています(日本リウマチ学会)。
脊椎関節炎の症状の特徴
脊椎関節炎では、腰・おしり(臀部)・背中など体の中心に近い関節や、靭帯・腱の付着部に炎症が起こりやすいとされています(日本リウマチ財団)。主な特徴は以下の通りです(日本リウマチ学会)。
- 40歳以下で発症することが多い
- 腰や背中の痛みが安静にしていると悪化し、体を動かすと軽くなる(炎症性腰背部痛)
- HLA-B27(エイチエルエー・ビー27)という遺伝子との関連がある
脊椎関節炎のひとつである強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)では、男女比が約3対1で男性に多く、ほとんどが45歳未満で発症するとされています。関節以外の症状として、目の炎症(前部ぶどう膜炎)が約25%にみられることもあります(難病情報センター)。
関節リウマチの症状の特徴
関節リウマチは、40〜60歳代に多く、女性が男性の約4倍の割合で発症するとされています。主な特徴は以下の通りです(日本リウマチ学会)。
- 手足の指や手首など、末梢(まっしょう)の関節に痛みや腫れが出る
- 左右対称に複数の関節に症状が現れやすい
発症には遺伝的な要因のほか、喫煙や歯周病などの環境要因も関わっていると考えられています(日本リウマチ学会)。
脊椎関節炎と関節リウマチの血液検査の違い
血液検査の結果にも違いがあります。関節リウマチでは、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体と呼ばれる自己抗体が陽性になることが多く、診断の重要な手がかりとなります(日本リウマチ学会)。一方、脊椎関節炎ではこれらの自己抗体は陰性とされています(日本リウマチ学会)。
脊椎関節炎や関節リウマチが疑われるときは
関節の痛みやこわばりが長く続くときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
脊椎関節炎について、特に知りたいことは何ですか?
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(参考文献)
一般社団法人日本リウマチ学会「脊椎関節炎(SpA)」日本リウマチ学会HP https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/sekitsuikansetsuen/,(参照 2026-08-18).
一般社団法人日本リウマチ学会「関節リウマチ(RA)」日本リウマチ学会HP https://www.ryumachi-jp.com/general/casebook/kansetsu-riumachi/,(参照 2026-08-18).
難病情報センター「強直性脊椎炎(指定難病271)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/4847,(参照 2026-08-18).
公益財団法人日本リウマチ財団 リウマチ情報センター「体軸性脊椎関節炎」https://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/illness/as/,(参照 2026-08-18).
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北水会記念病院 整形外科
栗原 信吾 監修
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