脊椎関節炎は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

NSAIDsという、ステロイドが含まれない抗炎症薬を用います。副作用に腹痛や吐き気などがあります。

解説

脊椎関節炎による関節のまわりの痛みについては、抗炎症作用をもつ消炎鎮痛剤や一般的な抗リウマチ薬から効果を試していく場合が多いです。
これらの薬には、以下のような副作用がある可能性があります。

消炎鎮痛剤の副作用

  • 食欲低下や胃潰瘍などの胃腸の障害
  • 腎臓機能の悪化
  • 喘息発作

など

抗リウマチ薬の副作用

など

上記の薬の効果が乏しい場合や、副作用のため使用が困難な場合には、生物学的製剤という免疫反応を利用した薬の使用が検討されます。良い効果が期待できる薬ですが、値段が高価なものが多いことなどから慎重に使用が検討されます。
以下のような副作用が生じる可能性があります。

生物学的製剤の副作用

細菌感染症

生物学的製剤は免疫力を低下させる副作用があります。傷口から細菌が入り容易に化膿してしまったり、普段だったら肺炎を起こさないような弱い細菌で肺炎を起こしてしまったりすることがあります。

ウイルス感染症

免疫力の低下によりウイルス感染症も起こしやすくなります。風邪や腸炎もウイルス感染の場合が多く、悪化する可能性が高くなります。以前かかったことがあるB型肝炎C型肝炎のウイルスが再発する可能性もあります。

公開日

最終更新日

山田記念病院 整形外科 整形外科部長

濱畑 智弘 監修

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(参考文献)

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関連するQ&A

脊椎関節炎は難病ですか?

脊椎関節炎の中に含まれる、強直性脊椎炎という病気は指定難病のひとつです。

脊椎関節炎のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

脊椎関節炎が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

腰痛や手足の関節の痛みが続く場合には、整形外科やリウマチ科を受診しましょう。

脊椎関節炎の場合、主にどのような治療をしますか?

主に薬物療法、リハビリ、手術による治療を行います。

脊椎関節炎には初期症状はありますか?

初期症状として、背中や腰の鈍痛を感じることが多いです。

脊椎関節炎ではどのような症状がありますか?

主に背中や腰の痛み、手足の関節の痛みなどが起こります。

脊椎関節炎の原因は何がありますか?

免疫の異常や遺伝的な要因が関連しています。

「脊椎関節炎」とはどのような病気ですか?

腰や骨盤、手足の関節に炎症が生じる病気のことを指します。

脊椎関節炎は治りますか?

完治は個人差があり、早期発見・早期治療で完治の可能性もありますが、多くの場合は「寛解」を目指した治療が行われます。

脊椎関節炎の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

筋力維持のための運動や関節のストレッチを行い、禁煙や食事内容に気をつけましょう。

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