脊椎関節炎は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

脊椎関節炎による関節のまわりの痛みについては、抗炎症作用をもつ消炎鎮痛剤や一般的な抗リウマチ薬から効果を試していく場合が多いです。
これらの薬には、以下のような副作用がある可能性があります。

消炎鎮痛剤の副作用

• 食欲低下や胃潰瘍などの胃腸の障害
• 腎臓機能の悪化
• 喘息発作

など

抗リウマチ薬の副作用

• 吐き気・食欲低下・下痢や便秘などの消化器症状
• 倦怠感や黄疸（全身の皮膚が黄色味がかる）などの肝機能障害
• 息苦しさや咳などの呼吸器症状

など

上記の薬の効果が乏しい場合や、副作用のため使用が困難な場合には、生物学的製剤という免疫反応を利用した薬の使用が検討されます。良い効果が期待できる薬ですが、値段が高価なものが多いことなどから慎重に使用が検討されます。
以下のような副作用が生じる可能性があります。

生物学的製剤の副作用

細菌感染症

生物学的製剤は免疫力を低下させる副作用があります。傷口から細菌が入り容易に化膿してしまったり、普段だったら肺炎を起こさないような弱い細菌で肺炎を起こしてしまったりすることがあります。

ウイルス感染症

免疫力の低下によりウイルス感染症も起こしやすくなります。風邪や腸炎もウイルス感染の場合が多く、悪化する可能性が高くなります。以前かかったことがあるB型肝炎やC型肝炎のウイルスが再発する可能性もあります。