熱性けいれんは遺伝しますか?
熱性けいれんには遺伝的な影響があります。
熱性けいれんは遺伝することがあります。
熱性けいれんには遺伝的な素因が関与していることが多いとされています。親や兄弟姉妹が幼少期に熱性けいれんを起こしたことがある場合、同様にその子どもも熱性けいれんを起こしやすい傾向があることが、複数の研究から明らかになっています。
熱性けいれんを経験した子どものうち、約20〜30%に家族歴があると報告されており、特に両親のどちらかが幼少期に熱性けいれんを経験していた場合、子どもに発症するリスクはさらに高くなるとされています。
ただし、熱性けいれんの遺伝は単一の遺伝子の変異によるものではなく、複数の遺伝子や環境要因が関与する多因子遺伝であると考えられています。
そのため、家族歴があるからといって必ず発症するわけではなく、あくまで「発症のしやすさ」が遺伝するという意味合いです。
また、家族内で同じように熱性けいれんを経験していても、けいれんの回数、持続時間、重症度などには個人差があります。
一方で、家族歴がない子どもでも、初めての発熱時にけいれんを起こすことは珍しくありません。
もしお子さんが熱性けいれんを経験したり、ご家族にけいれんの既往があり不安がある場合は、かかりつけの小児科や必要に応じて小児神経科を受診し、リスクや対応方法について相談すると良いでしょう。
事前に正しい知識と対処法を知っておくことで、発作時にも落ち着いて対応できます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
熱性けいれん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです