熱性けいれんの入院基準について教えてください。

けいれんが長時間続いたり繰り返す場合、中枢神経感染症が疑われる場合は入院が必要です。

解説

けいれんが長時間続いたり繰り返す場合、意識がしっかりと回復しない場合、原因として中枢神経感染症が疑われる場合などには入院が必要です。

熱性けいれんの入院基準は、発作の長さや発作後の状態、考えられる原因などによって決まります。

熱性けいれんの多くは一過性で予後良好なため、入院が必ず必要というわけではありません。しかし、次のような場合には検査や経過観察のために入院が推奨されます。

1. 複雑型熱性けいれん

以下のいずれかを満たす場合は「複雑型」とされ、入院や追加検査の対象になります。

  • けいれんが15分以上続いた
  • 24時間以内に2回以上けいれんを繰り返した
  • 体の一部分のみのけいれんや、左右非対称のけいれん(片側のみ)
  • 発作後に神経学的な異常(麻痺、意識障害など)がある

2. 発熱の原因が不明、または重症感染症が疑われる場合

  • 髄膜炎や脳炎など、中枢神経感染症の除外が必要なとき
  • 呼吸状態や全身状態が不良なとき
  • 生後6か月未満のけいれん


上記以外にも、保護者がけいれんの対処法に強い不安を感じている場合、医療機関から遠方で緊急対応が難しい場合などにも入院が考慮されます。入院基準は病院によって異なるため、医師の指示に従いましょう。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

熱性けいれん

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
医療AIに不調を相談

医療AIパートナー ユビー

24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです

無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。