熱性けいれんで救急車は呼んでしまってもよいですか?
発作が5分以上続く場合や意識が回復しない場合、呼吸異常、初発であれば救急車を呼んでください。
熱性けいれんでは、状況に応じて救急車を呼ぶことが適切です。
以下の状況に当てはまる場合、ためらわずに救急車を呼んでください。
発作が5分以上続く場合
通常の熱性けいれんは短時間で収まることが多いですが、発作が5分以上続く場合や止まらない場合は、重積発作(長時間持続するけいれん)の可能性があり、救急対応が必要となります。
意識が回復しない場合
発作後に意識が戻らない、または極端にぐったりしている場合は、速やかな医療処置が必要となります。
呼吸に異常がある場合
発作中または終了後に呼吸が不規則、弱い、止まりそうな場合は緊急性が高いです。
初めての発作の場合
初回の熱性けいれんは原因が明確でないため、髄膜炎や脳炎など他の重篤な病気の可能性を除外するためにも、医療機関での診察が必要です。
発作が熱性けいれんとして非典型的な場合
一部の手足だけがけいれんする、発作を何度も繰り返す、または発熱以外の症状(激しい頭痛、嘔吐など)がある場合は救急車を呼びましょう。
救急車を呼ぶ際は、発作の様子や持続時間などをできる限り詳しく伝えると、医療チームが適切に対応できます。また、救急車を呼ぶか迷った場合でも、安全を優先する判断をしてください。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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