熱性けいれんの場合、主にどのような治療をしますか?
数分以内に自然に治まる場合に特別な治療は必要ありません。長時間の発作時は抗けいれん薬を使用します。
基本的には以下のような対応が取られます。
1. 急性期の対応
- 発作が5分未満で治まり、その後の意識の回復がよい(呼びかけに反応する、視線が合う、指示に従ったり会話ができる)場合
特別な治療を必要としないことがほとんどです。落ち着いて医療機関を受診してください。
けいれんが治まったようにみえても、意識の回復が悪い場合、顔色や呼吸状態が悪い場合、一度止まったけいれんを再び繰り返すなどの場合には、すぐに救急車を呼んでください。
- 発作が5分以上続く場合
すぐに救急車を呼んでください。長時間の発作は重積発作(てんかん重積状態)と呼ばれ、迅速な治療が必要です。
医療機関で抗けいれん薬の投与を行います。治療に反応せずけいれんが止まらない場合や、抗てんかん薬により無呼吸をきたした場合には、気管挿管が必要になることもあります。
2. 発作後の対応
解熱薬(アセトアミノフェンなど)を使用し、体温を適切にコントロールします。
また、発熱の原因を評価し、必要に応じて治療を行います。発作の程度や発作後の意識状態によって、入院や精密検査が必要になる場合があります。
3. 再発予防
発作が15分以上であった場合や、熱性けいれんの再発リスクが高いと判断された場合などに、発熱時に座薬タイプのジアゼパムを家庭で使用する指導が行われることがあります。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
熱性けいれん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ