1歳が高熱でビクッとなる場合、熱性けいれんですか?
「ビクッ」が一瞬だけで意識も正常なら、熱性けいれんではない可能性が高いです。
高熱時にみられるビクッとする動きは熱性けいれんの可能性がありますが、すべてがそうとは限りません。
1歳の子どもが高熱時に「ビクッ」とする動きを見せた場合、それが熱性けいれんの一部かどうかは、動きの持続時間や様子、意識の有無などの詳細によって判断します。
熱性けいれんとは、通常38℃以上の発熱をきっかけに起こる一過性のけいれん発作で、特に6か月~5歳の子どもに多くみられます。
典型的には以下のような特徴があります。
- 発熱が始まってから24時間以内に起こる
- 全身または左右対称に手足が突っ張る、ガクガクする
- 数十秒〜数分続く
- 発作中は意識がなく、目が上を向いたり、白目をむくことがある
- 発作後には眠気や倦怠感がみられることが多い
「ビクッ」と一瞬だけ体が反応する程度で、意識がはっきりしており、すぐに元に戻る場合は、単なる筋肉の反射的な動きや、熱による不快感、寒気に対する反応のこともあります。
こうした動きは、熱性けいれんとは異なる生理的な反応であり、けいれん発作とまでは言えないことが多いです。
ただし、「ビクッ」とする動きが何度も繰り返されたり、意識が一時的におかしい、目線が合わない、動きがぎこちない、など気になる点があれば、小児科の受診がすすめられます。必要に応じて脳波検査や診察によって評価されます。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
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