熱性けいれんの場合、目の向きはどうなりますか?
熱性けいれんでは目が上を向いたり、左右にそれることがあります。
熱性けいれんでは、目が上を向くことが多く見られます。
熱性けいれんの発作中、目の向きが「上を向く」「左右どちらかに偏る(逸れる)」「焦点が合わず宙を泳ぐ」など、普段とは異なる目の動きをすることがあります。
これは脳全体に一時的な異常な電気活動が起こることで、意識や筋肉の動きに加えて、眼球運動も一時的にコントロールが失われるために生じます。
最もよく見られるのは、「眼球上転(目が上を向く)」です。これは全身のけいれんに伴って起こり、典型的な単純型熱性けいれんの一部として見られることがあります。
目が上を向いたまま、体が硬直したり、ガクガクと震えるのが特徴です。
一方で、左右どちらかに目が逸れる(側方偏視)場合には、複雑型熱性けいれんや、てんかんの可能性などを考慮する必要があります。
特に、けいれんが片側の手足に限局していたり、意識がなかなか戻らない、発作が5分以上続くといった場合には、速やかに医師の診察を受けて、必要に応じて脳波検査や画像検査を行う必要があります。
発作後に「目が合わない」「目の動きに異常がある」といった症状が続くような場合も、早めに小児科または小児神経専門医の診察を受けましょう。
宮城県立こども病院 小児科
谷河 翠 監修
(参考文献)
ELSEVIER JAPAN. Online eBook Library: Nelson Textbook of Pediatrics,21st ed.. 南江堂. 2021
日本小児神経学会.“熱性けいれん診療ガイドライン2023”..https://minds.jcqhc.or.jp/common/wp-content/plugins/pdfjs-viewer-shortcode/pdfjs/web/viewer.php?file=https://minds.jcqhc.or.jp/common/summary/pdf/c00763.pdf&dButton=false&pButton=false&oButton=false&sButton=true#zoom=auto&pagemode=none&_wpnonce=3b871a512b,(参照 2025-07-15).
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