拘束性換気障害のリハビリについて教えてください。
呼吸法指導、胸郭可動性改善、呼吸筋強化、排痰法指導が中心となる呼吸理学療法が行われます。
拘束性換気障害のリハビリテーション(呼吸理学療法)は、効率的な呼吸ができるようになり、1回換気量を増やすことを目指します。治療プログラムには、呼吸に関わる胸郭の関節の動きを改善し、効率の悪い呼吸補助筋の使いすぎを減らすための手技が多く含まれます。具体的なリハビリの内容は次の通りです。
- 呼吸練習の指導:緊張状態を和らげるリラクゼーションから始め、口すぼめ呼吸、腹式呼吸、下部胸式呼吸などを指導します。
- 胸郭の可動性改善:胸郭の動きの柔らかさ(コンプライアンス)を高めるため、胸郭の関節の動きを改善します。理学療法士が手を使って、胸郭や肋間筋を介助・伸張する呼吸介助手技などが用いられます。
- 呼吸筋の強化:呼吸筋の収縮力を高めるため、神経筋促通法(PNF法)などを用いて、吸気筋に抵抗を与えて積極的に鍛えます。
- 排痰法の指導と介助:効率のよい排痰方法を指導します。呼吸練習によって痰が主気管支に移動したら、大きな咳をして出すように促されます。自力で咳が難しい場合は、治療者が対象者の胸壁を瞬間的に絞るような手技で排痰を介助します。痰がある場合は、呼吸介助と同時に用手的な振動法が行われることもあります。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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