拘束性換気障害の原因は何がありますか?
肺組織の炎症や線維化(内因性)や、胸郭や腹部の異常による圧迫(外因性)などがあります。
拘束性換気障害の原因は、主に「内因性障害」と「外因性障害」の2つに分類されます。
1. 内因性障害
これは、肺そのものの組織に問題がある場合を指します。例えば、「間質性肺疾患」(びまん性肺疾患とも呼ばれます)などが該当します。これらは、肺の組織に広範囲の炎症や、組織が硬くなる「線維化」を引き起こし、肺が十分に膨らむのを妨げます。
2. 外因性障害
これは、肺の外側からの機械的な圧迫や、肺の拡張を物理的に制限する問題がある場合を指します。具体的には次のようなものがあります。
- 胸壁の異常:
- 漏斗胸(胸の骨がへこむ)
- 脊柱側弯症(背骨が横に曲がる)や脊柱後弯症(背骨が後ろに曲がる)
- 胸膜の異常:
- 胸水(肺を包む膜の間に水が溜まる)
- トラップされた肺(肺が十分に膨らまなくなる状態)
- 腹部の異常:
なお、神経筋疾患による呼吸筋力低下なども、拘束性換気障害を引き起こすことがあります。


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京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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