アスペルギルス症ではβ-Dグルカンが陽性になりますか?
β-Dグルカンが陽性になることがありますが、病型などによって陽性になりやすさは異なります。
アスペルギルス症では、β-Dグルカンが陽性になることがありますが、必ずしもすべての症例で陽性になるわけではありません。
β-Dグルカンは真菌の細胞壁成分であり、カンジダ属やアスペルギルス属など、多くの真菌感染症で血中に検出されることがあるため、真菌感染の補助診断として利用されます。特に侵襲性肺アスペルギルス症(IPA)では、β-Dグルカン値が上昇することが多いです。
ただし、偽陰性(真菌感染症であっても陰性になる)や偽陽性(真菌感染症でなくてもその他の要因で陽性になる)の場合もあるため、注意が必要です。例えば、β-Dグルカンは血液製剤や一部の抗菌薬の使用、食品由来成分、人工透析などでも上昇することがあります。
また、アスペルギルス症では、アスペルギルス抗原やアスペルギルス抗体の検査も併用されることが多く、これらを組み合わせることで診断の精度が向上します。
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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