侵襲性肺アスペルギルス症とはなんですか?
アスペルギルスというカビの一種が肺に深く侵入し、急速に組織を破壊する重篤な感染症です。
侵襲性肺アスペルギルス症とは、アスペルギルスというカビの一種が肺に深く侵入し、急速に組織を破壊する重篤な感染症です。特にがん治療中、臓器移植後、ステロイドや免疫抑制剤の使用中、HIV感染などで免疫力が低下している人に発症しやすく、通常の健康な人にはまれです。
この病気では、真菌が肺の血管や組織に入り込み、壊死(細胞・組織が死んで壊れること)や出血を引き起こしながら急激に進行します。初期症状は発熱や咳、胸痛、呼吸困難などですが、重症化すると血痰や喀血、呼吸不全、意識障害を伴うこともあります。
また、真菌が肺から血流に乗って他の臓器に転移すると、脳や腎臓、肝臓などにも感染が及び、多臓器不全を引き起こす可能性があります。診断にはCT画像や血液検査、喀痰培養などが用いられ、早期の抗真菌薬投与が生存率を大きく左右します。発見が遅れると命に関わることがあるため、早急な対応が必要です。
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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