アスペルギルス症はアレルギー疾患ですか?
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症を例として、アスペルギルス症のうち一部はアレルギー疾患です。
アスペルギルス症は、一部にアレルギー性の病型を含みますが、すべてがアレルギー疾患というわけではありません。アスペルギルスというカビは自然環境に広く存在し、健康な人でも日常的に吸い込んでいます。しかし、特定の体質や疾患を持つ人では、これが病気の原因となります。
中でもアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)は、喘息や嚢胞性線維症(CF)の患者さんに見られるアレルギー反応による肺疾患であり、アスペルギルス抗原に対する免疫反応が過剰に起こることで、慢性的な咳、喘鳴、血痰、気道の炎症が引き起こされます。
一方で、慢性肺アスペルギルス症や侵襲性肺アスペルギルス症のように、アレルギー反応ではなく、真菌自体が肺組織に感染・侵入して起こる病型も存在します。したがって、アスペルギルス症はアレルギー型・感染型の両方があり、症状や治療法も異なります。適切な診断に基づいて対応することが重要です。
京都大学医学部付属病院呼吸器内科 呼吸器内科
山城 春華 監修
(参考文献)
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