肺がんの進行速度(転移の有無別)はどのくらいでしょうか?
肺がんの進行速度はその種類によりさまざまですが、その中でも全体の約15%を占める小細胞がんは、初診で転移が見られるくらい進行が早いです。
肺がんの種類には、大きく分けて「小細胞肺がん」と「非小細胞肺がん」があります。
このうち進行がはやいのは「小細胞肺がん」で、診断されたときにはすでにリンパ節や肺以外の臓器に転移していることの方が多いです。診断から5年後に生存している方の割合(5年生存率)は早期(Ⅰ期)であっても約40%、転移のある進行期(Ⅳ期)で見つかった場合では約2.5%と大変厳しいのが現状です。
一方で、「非小細胞肺がん」と診断される方の半分以上はⅠ期のうちに診断されています。5年生存率はⅠ期で約75%、Ⅳ期で約9%です。
このように、一般的に肺がんは進行が早い病気ですが、なかには悪性度が低いタイプもあります。胸部CTで淡い結節(できもの)として見つかるような「上皮内腺がん」と呼ばれるものは、ものによっては年単位でゆっくりしか増大しないこともあります。
※5年生存率は2015年に診断を受けた患者のデータ
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
肺がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラサービスの目的と位置付け
ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。