心不全で亡くなるときに苦しむのはなぜですか?
肺に水がたまり呼吸が障害されるため苦しくなります。
肺に水がたまり、呼吸が障害されるため、苦しくなります。
心不全では、血液を送り出すポンプの働きをしている心臓の機能が低下することで、全身の血液の流れが滞りやすくなります。
通常血液は、全身から戻ってきた血液が、右心房→右心室→肺→左心房→左心室→大動脈を経由して全身へ流れていきます。
しかし、心不全状態となると、血液がうまく送り出せないため、左心室の血圧が上昇し、その影響で左心房や肺など手前にある部屋・臓器に血液がたまりやすくなります。
それによって、肺に血液がたまってしまい、たまった血液・水分が酸素の取り込みを妨げるようになってしまいます。
肺に水がたまった心不全が進行した状態では、あおむけに寝ると呼吸が苦しくなる状態が出現するため、動いていない安静時にも呼吸が苦しくなることが多いため、苦しく過ごしているように見えることがあります。
しかし、近年では呼吸を助けるような特殊なマスクを用いた治療や、薬剤の進歩、緩和治療なども行われるようになっているため、一昔前よりは患者さんの苦痛を軽減できるようになっています。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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