塩分を取り過ぎたときの対処法を教えてください。ヨーグルトは効果があるのですか?
一時的な対処法はなく減塩が重要です。カリウムを含む食べ物や乳製品は高血圧のリスクを下げると報告されています。
まず第一に、塩分をとり過ぎないことが重要です。
「塩分をとり過ぎたら、○○をすれば大丈夫」というような、一時的な対処法はありません。
減塩をしっかりした上で、野菜や果物などカリウムを多く含む食べ物を摂取することで、血圧を下げる効果が期待できます。
ある研究では、カリウムの摂取量が多いほど、高血圧患者さんの血圧が低下すると報告されました。
ただし、これは「塩分をとり過ぎたらカリウムを多くとればいい」という話ではありません。
腎機能が低下している場合はカリウムが尿から排泄されずに体内にたまってしまう恐れがあるため、カリウムをとり過ぎてはいけません。肥満、糖尿病などの持病がある場合は、果物のとり過ぎも注意が必要です。
ヨーグルトを含む乳製品については、摂取量が多いほど高血圧のリスクが低くなるとの報告があります。
ただし、「ヨーグルトを食べれば血圧が下がる」と断言できるほどの効果やエビデンスはなく、さらなる研究が必要です。
高血圧や慢性腎臓病と診断されている場合は、塩分やカリウムの摂取量の目標はどれくらいか、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。
公開日:
最終更新日:
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会.“高血圧治療ガイドライン2019”.日本高血圧学会.https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_noprint.pdf,(参照 2024-08-02).
Effect of increased potassium intake on cardiovascular risk factors and disease: systematic review and meta-analyses. BMJ. 2013 Apr 3:346:f1378.
Dairy products consumption and the risk of hypertension in adults: An updated systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studies.Nutr Metab Cardiovasc Dis. 2021 Jun 30;31(7):1962-1975.
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