ベバシズマブ(アバスチンⓇ)では、どのような副作用がみられますか?
主なものとして、神経毒性、食欲減退、悪心、口内炎、尿蛋白陽性、高血圧、脱毛症などが報告されています。
ベバシズマブ(アバスチンⓇ)の主な副作用として、神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシー、感覚神経障害等)(15.8%)、食欲減退(14.7%)、悪心(14.1%)、口内炎(11.7%)、尿蛋白陽性(10.5%)、高血圧(18.2%)、脱毛症(10.7%)、疲労・倦怠感(15.5%)などが報告されています。
また、まれではありますが、重大な副作用として、以下のようなものが報告されています。このような症状や気になることがある場合には、主治医または薬剤師に相談してください。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(1.9%)
冷や汗が出る、めまい、顔面そう白、手足が冷たくなる、意識の消失、かゆみ、蕁麻疹、ふらつき、動悸、息苦しいなどの症状がみられることがあります。
消化管穿孔(0.9%)
吐き気、嘔吐、寒気、発熱、激しい腹痛、ふらつき、息切れ、意識の低下などの症状がみられることがあります。
瘻孔(消化管瘻、気管支胸膜瘻、泌尿生殖器瘻、胆管瘻等)(0.3%)
- 〔消化管瘻の場合〕吐き気、嘔吐、腹痛、皮膚が赤く腫れて膿や腸液が出てくるなどの症状がみられることがあります。
- 〔気管支胸膜瘻の場合〕息苦しい、息切れ、咳などの症状がみられることがあります。
- 〔泌尿生殖器瘻の場合〕尿に泡が混じる、尿がにごっている、肛門の周辺や皮膚に穴があき、腸液や便がもれる、膣から便がもれる、膣から出血する、膣から尿がもれるなどの症状がみられることがあります。
- 〔胆管瘻の場合〕体がだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、発熱、上腹部痛、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなるなどの症状がみられることがあります。
創傷治癒遅延:創傷治癒遅延による創し開(0.5%)及び術後出血(0.4%)等
傷が治りにくいなどの症状がみられることがあります。
出血(19.3%):腫瘍関連出血を含む、消化管出血(吐血、下血)(2.0%)、肺出血(血痰・喀血)(1.2%)、脳出血(0.1%)、鼻出血(15.1%)、歯肉出血(1.4%)、腟出血(0.1%未満)等
- 〔消化管出血の場合〕吐き気、嘔吐、吐いた物に血が混じる(赤色~茶褐色または黒褐色)、腹痛、便に血が混じる、黒い便が出るなどの症状がみられることがあります。
- 〔肺出血の場合〕咳と一緒に血が出るなどの症状がみられることがあります。
- 〔脳出血の場合〕突然の意識の低下や意識の消失、片側の手足が動かしにくくなる、突然の頭痛や嘔吐、突然のめまい、突然言葉が出にくくなるなどの症状がみられることがあります。
- 〔粘膜出血の場合〕鼻血、血を吐く、歯ぐきの出血、便に血が混じる、粘膜からの出血などの症状がみられることがあります。
血栓塞栓症:脳血管発作(頻度不明)、一過性脳虚血発作(0.1%)、心筋梗塞(0.1%未満)、狭心症(0.1%)、脳虚血(頻度不明)、脳梗塞(0.2%)、深部静脈血栓症(0.2%)、肺塞栓症(0.1%)等
- 〔脳血管発作・一過性脳虚血発作・脳虚血・脳梗塞の場合〕突然の意識の低下や意識の消失、突然片側の手足が動かしにくくなる、突然の頭痛や嘔吐、突然のめまい、突然ろれつが回らなくなる、突然視力障害が起こる、突然飲み込みにくくなるなどの症状がみられることがあります。
- 〔心筋梗塞・狭心症の場合〕締め付けられるような胸の痛み、息苦しい、冷汗が出る、胸を強く押さえつけられた感じ、あごの痛み、左腕の痛みなどの症状がみられることがあります。
- 〔深部静脈血栓症の場合〕発熱、皮膚が青紫~暗紫色になる、手足の爪が青紫~暗紫色になる、唇が青紫色になる、下肢のむくみ、下肢の痛みなどの症状がみられることがあります。
- 〔肺塞栓症の場合〕胸の痛み、突然の息切れなどの症状がみられることがあります。
高血圧性脳症(頻度不明)、高血圧性クリーゼ(頻度不明)
頭痛、吐き気、早朝のおう吐、一時的な視力障害、目のかすみ、片側のまひ、言葉が出にくい、けいれん、肩こり、めまい、意識の低下、意識の消失、鼻血などの症状がみられることがあります。
可逆性後白質脳症症候群(0.1%未満)
頭痛、意識の低下、意識の消失、けいれん、視力障害などの症状がみられることがあります。
ネフローゼ症候群(0.1%未満)
尿量が減る、排尿時の尿の泡立ちが強い、息苦しい、尿が赤みを帯びる、むくみ、体がだるい、体重の増加などの症状がみられることがあります。
骨髄抑制:汎血球減少症(0.1%未満)、好中球減少(24.5%)、白血球減少(24.3%)、貧血(8.7%)、血小板減少(10.4%)等
発熱、寒気、喉の痛み、鼻血、歯ぐきの出血、青あざができる、出血が止まりにくい、頭が重い、動悸、息切れなどの症状がみられることがあります。
感染症(10.0%):肺炎(0.6%)、敗血症(0.2%)、壊死性筋膜炎(頻度不明)等
発熱、咳、痰、息切れ、息苦しい、寒気、脈が速くなる、体がだるい、皮膚が赤〜赤紫色にはれる、痛みを伴う水ぶくれができる、進行すると皮膚は黒色になり、皮膚と筋肉がただれたり、くずれたりするなどの症状がみられることがあります。
うっ血性心不全(0.1%未満)
息苦しい、息切れ、疲れやすい、むくみ、体重の増加などの症状がみられることがあります。
間質性肺炎(0.4%)
咳、息切れ、息苦しい、発熱などの症状がみられることがあります。
血栓性微小血管症(頻度不明)
血が出やすくなる、鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、血尿などの症状がみられることがあります。
動脈解離(0.1%未満)
激しい胸の痛み・腹痛・背中の痛みなどの症状がみられることがあります。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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