切迫早産の症状は?切迫早産と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師金沢 誠司産婦人科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/08/10
切迫早産とは
妊娠22週以降37週未満で早産の危険がある状態のことで、痛みを伴う子宮収縮や下腹部痛、不正出血などを認めます。
切迫早産において28週の壁とは何ですか?
一般的に妊娠28週は赤ちゃんの救命率や後遺症リスクが低がる節目となります。
切迫早産における「28週」が注目される主な理由は以下の通りです。
生存率の向上
28週を過ぎると、万が一生まれた場合でも赤ちゃんの命が助かる確率が飛躍的に高まります。
後遺症のリスク低下
脳の出血や肺の病気、将来的な麻痺などの重い後遺症が残るリスクが、この時期を境に減り始めると考えられています。
ただし、28週は決して「絶対的な境界線」ではありません。赤ちゃんの生まれた後の状態は週数だけでなく、お母さんのお腹の中に炎症(感染)がないか、赤ちゃんの体重が順調に増えているかといった個別の状態によって大きく異なります。日本の新生児医療(NICU)は世界でもトップレベルにあり、28週より早く生まれた赤ちゃんも多くが元気に育って退院しています。 まずは28週、次は赤ちゃんの肺や脳の機能がさらに成熟する34週、そして37週の正期産へと、一日でも長くお腹の中にいられるよう一歩ずつ目標を重ねていくことが大切です。
参考文献
Vivekanand Khandre et al.“Preterm Birth: An Overview”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9879350/,(参照 2026-01-06).
George Daskalakiset al.“Maternal Infection and Preterm Birth: From Molecular Basis to Clinical Implications”..https://www.mdpi.com/2227-9067/10/5/907,(参照 2026-01-06).
「切迫早産」とはどのような病気ですか?
妊娠22週から37週未満において早産になりそうな状態のことです。
切迫早産とは、妊娠22週0日から36週6日までの間に、早産になりかかっている状態を指します。具体的には、お腹の張りや痛み(子宮の収縮)が規則的に起こり、子宮の出口(子宮頸管)が短くなったり開いたりする変化が見られる場合に診断されます。切迫早産には次のような症状や特徴があります。
- お腹の張りが定期的、あるいは頻繁に起こる
- 子宮の出口が柔らかくなり、短くなったり開いたりしている
- 赤ちゃんを包む膜が破れて羊水が流れ出る(破水)こともある
赤ちゃんが予定より早く生まれすぎると、肺などの体の機能が未熟なため、命に関わったり将来的な障害につながったりする恐れがあります。そのため、治療の主な目的は、できるだけ妊娠期間を延ばして、赤ちゃんの成長を助けることです。
切迫早産の症状
切迫早産ではどのような症状がありますか?
規則的なお腹の張りや痛み、子宮の出口が開き始める変化、性器出血や羊水が漏れる破水などがあります。
切迫早産では、次のような症状や体の変化が見られます。
- お腹の張りや痛みが定期的、あるいは頻繁に起こる
- 子宮の出口が柔らかくなり、短くなったり開き始めたりする
- 性器出血
- 羊水が漏れる破水
お腹の張りを頻繁に自覚していても、必ずしも早産のリスクが高いわけではありません。反対に、張りを感じなくても、子宮の出口(子宮頸管)が短くなったり、体内の炎症が進んだりして早産が近づくことがあります。 そのため、張りを感じるかどうかだけで安心したり不安になったりせず、健診で子宮の出口の状態をしっかり確認してもらうことが重要です。
なお、お腹の張りに加えて「出血がある」「赤ちゃんの動き(胎動)が少ない」といった症状がある場合は、胎盤が剥がれるなどの非常に危険な状態の可能性があるため、すぐにかかりつけ医に相談してください。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
切迫早産には初期症状はありますか?
お腹の張りや痛みがありますが、自覚症状がなくても子宮の出口が短くなるなどの変化が進むことがあります。
切迫早産の主な症状は、定期的あるいは規則的にお腹が張ること、痛み、出血、そして羊水が漏れ出る「破水」です。しかし、お腹の張りは必ずしも初期に現れる症状とは限りません。実は、初期の段階では次のような「目に見えない変化」が先に進んでいることが多いのです。
- 子宮の出口(子宮頸管)が柔らかくなり、短くなっていくこと
- 体の中(子宮内)で起きている細菌感染や炎症
早産を早い段階で予測するために最も重要なのは、自分では気づけない「子宮の出口の長さ」や「体内の炎症の状態」を検査で確認することです。特に妊娠18〜24週頃に子宮の出口の状態をしっかり確認してもらうことが重要です。
自覚できる症状として「定期的にお腹が痛む」「おしるしのような出血が見られる」といった症状は重要なサインですので、早急な受診の必要性について、かかりつけ医に相談してください。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
切迫早産の兆候にはどのようなものがありますか?
お腹の張りや痛み、出血、破水に加え、最も重要な兆候は「自分では気づけない子宮の出口の短縮」です。
切迫早産の主な兆候には、お腹の張りや痛み、性器出血、破水(羊水が漏れること)などがあります。 具体的には、次のような変化に注意が必要です。
- 規則的なお腹の張りや痛み
- おしるしのような少量の出血
- 水のようなものが流れる(破水)
- 子宮の出口(子宮頸管)が短くなる、または開き始める
お腹の張り(子宮の収縮)の有無と「子宮の出口が短くなる変化(特に長さが25mm以下になること)」は必ずしも一致しません。 実は、お腹の張りを感じていなくても、体の中の目に見えない炎症や感染が原因で、自覚症状がないまま静かに子宮の出口が短くなったり、開いたりして早産が進んでしまう場合があります。 このように、お腹の張りという「自覚症状」だけでは判断できないリスクがあるため、定期的な妊婦健診を受け、超音波検査などで専門医に出口の状態をしっかりと確認してもらうことが大切です。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
切迫早産の原因
切迫早産の原因は何がありますか?
主な原因は「細菌による感染」ですが、多胎妊娠や過去の早産経験、子宮の手術歴なども影響します。
切迫早産の原因は一つではなく、妊婦さんの体質や妊娠の状況、生活環境などが複雑に関係しています。 主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
細菌の感染
腟や子宮、尿路などに細菌が入り込んで炎症(えんしょう)が起きると、早産につながりやすくなります。 また、歯周病(ししゅうびょう)などのお口の中の病気もリスクを高めることが知られています。
子宮への負担
双子や三つ子などの「多胎(たたい)妊娠」や、赤ちゃんを包む羊水(ようすい)が多すぎる場合、子宮が通常より大きく引き伸ばされることが刺激となり、早産を引き起こすことがあります。
子宮の出口の問題
過去に子宮の出口を切る手術(円錐切除術など)を受けた経験や、痛みを伴わずに出口が開いてしまう体質などが挙げられます。
お母さんの体質や生活
過去に早産を経験したことがある、元々の体格がやせている、妊娠中の体重増加が少ない、といったことのほか、喫煙や長時間の重労働、強い精神的ストレスも原因となります。
切迫早産の検査・診断
切迫早産のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
以下のような症状が見られる場合には、切迫早産の可能性があります。当てはまる場合は、受診の必要性について一度産婦人科にご相談ください。
【主な症状】
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、切迫早産かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
切迫早産の治療・対処法
切迫早産への対処法は?
気になる症状がある場合はかかりつけ産婦人科で相談してください。
切迫早産で入院するのはどのような場合ですか?
子宮の出口が開いてきた場合や、破水したとき、点滴での治療が必要な際に入院します。
切迫早産で入院が必要になるのは、子宮の出口(子宮頸管)が開き始めたり短くなったりして、早産の危険が高いと判断された場合です。具体的には、以下のような状況が目安となりますが、治療方針・薬の選択に関しては、主治医とよくご相談ください。
- お腹の張りが頻回で、子宮の出口が2cm以上開いている
- 赤ちゃんを包む膜が破れて、羊水が漏れ出した(破水)
- 赤ちゃんの肺を成長させるためのステロイド薬の注射や、24時間体制の点滴治療が必要である
- 今の病院では生まれた後の赤ちゃんの集中治療(NICU)が難しく、設備の整った病院へ移動(母体搬送)して管理する必要がある
特に「破水」した場合は、赤ちゃんへの細菌感染や、そのままお産が急速に進んでしまう可能性が高いため、原則として入院して管理を行います。かつては「安静」そのものが目的で長期間入院することもありましたが、最近では薬の使用や点滴中の副作用の観察、赤ちゃんの状態を細かくチェックすることが入院の主な目的となっています。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
受診の目安・何科を受診するべきか
切迫早産が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
産婦人科を受診してください。まずはかかりつけ医に早めの連絡が大切です。
切迫早産が疑われる場合は、すぐに「産婦人科」を受診してください。受診を検討すべき主なサインは次の通りです。
- お腹の張りが定期的、あるいは頻繁に起こる
- お腹や腰に痛みを感じる
- おしるしのような出血がある
- 温かい液体が漏れ出る「破水」の疑いがある
お腹の張り(子宮の収縮)の回数や強さだけでは、早産の予測は困難です。受診の必要性については、まずはかかりつけ産婦人科にご相談ください。夜間や休日や時間外での緊急連絡方法についても、あらかじめ確認しておくことをお勧めします。
切迫早産が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
規則的なお腹の張りや痛み、出血、破水の疑いがある場合が目安です。違和感があれば早めに連絡しましょう。
切迫早産が疑われる受診の目安は、規則的なお腹の張りや痛み、出血、そして赤ちゃんを包む膜が破れて羊水が漏れる「破水」の疑いがあるときです。具体的には、次のような症状がサインとなります。
お腹の張り(子宮の収縮)の回数や強さだけでは、本当に早産になるかどうかを正確に予測することは難しいです。自分では気づきにくい「子宮の出口(子宮頸管)が短くなる変化」や「目に見えない体内の炎症」が、お腹の張りよりも先に進んでいる場合があるためです。
そのため、いつもと違う張りや違和感がある場合は、受診の必要性については、まずかかりつけの産婦人科にご相談ください。
切迫早産の専門医がいる近くの病院はありますか?
切迫早産の専門医がいる病院を見る切迫早産の薬
切迫早産は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
主にお腹の張りを抑える薬、赤ちゃんの肺の成長を助けるステロイド、感染を防ぐ抗菌薬などを使います。
切迫早産の治療では、主にお腹の張りを抑える薬、赤ちゃんの成長を助けるステロイド、感染を防ぐ抗菌薬が使われます。
子宮収縮を抑える薬
子宮が縮むのを防ぐ「リトドリン塩酸塩」や「硫酸マグネシウム」という薬が、主に点滴で使われます。副作用として、リトドリンの点滴では、胸のドキドキ(動悸)や手の震え、体がだるくなるといった症状がよく見られます。重い場合には肺に水がたまったり、血液の成分(白血球)が減ったりすることもあります。マグネシウムでは、頭痛や筋力の低下、呼吸が弱くなることなどに注意が必要です。
赤ちゃんの成長を助ける薬
1週間以内に生まれる可能性が高い場合にお母さんへ注射します。赤ちゃんの肺や脳の成長を早め、生まれた後の重い障害を予防するために行います。
感染を防ぐ薬
細菌の感染が原因の場合や、赤ちゃんを包む膜が破れて羊水が漏れる(破水)場合に、赤ちゃんへの感染を防ぐ目的で抗菌薬を使います。
過去に早産した経験がある方などには、予防として黄体ホルモン剤(プロゲステロン)を用いることもあります。
対処法・セルフケア
切迫早産で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
早産の危険が差し迫る場合、赤ちゃんのための集中治療設備(NICU)がある病院へ移ることが重要です。
子宮の出口(子宮頸管)がどんどん短縮・開いてきている、または破水をして早産の危険が差し迫っている場合、赤ちゃんのための集中治療設備(NICU)がある病院へ移ることが重要です。なお、お腹の張りを抑える薬(子宮収縮抑制薬)は、赤ちゃんが早く生まれても大丈夫なように肺などを成熟させる「ステロイド薬」の効果が出るまでの「48時間」を稼ぐのが一般的な役割です。近年の医学では、子宮収縮抑制薬を長期間使用しても、実際に早産を防いだり赤ちゃんの健康状態を良くしたりする医学的な根拠(エビデンス)は乏しいことが分かってきました。
お腹の張りについて知っておくべき点は以下の通りです。
- お腹の張りがあるからといって必ずしも危険とは限りません。
- 子宮の出口(子宮頸管)が短くなるなどの変化を伴わない「病的な意味を持たない張り」を薬で完全に抑え込む必要はありません。
- 薬を使っても張りが収まらない場合は、無理に薬を増やすことよりも、子宮の出口の変化を確認することが重要になります。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
切迫早産に関連するその他の質問
切迫早産になりやすい人の特徴を教えてください。
切迫早産になりやすい人の特徴には、過去の妊娠経験や現在の体の状態、生活環境などが深く関わっています。
切迫早産になりやすい人の特徴には、過去の妊娠経験や現在の体の状態、生活環境などが深く関わっています。 主なリスク要因には以下のようなものがあります。
- 過去に早産や流産の経験がある、または子宮の出口の手術(円錐切除術など)を受けたことがある
- 双子や三つ子を妊娠している
- 膣の感染症、尿路感染、または歯周病(歯ぐきの病気)などがある
- 元々の体格がやせ型である、または妊娠中の体重増加が少ない
- 重労働や長時間の立ち仕事、強い精神的ストレスがある
- 前回の出産から6か月以内に妊娠した
- 喫煙や、薬物(違法薬物など)の使用がある
最近の医学的な考え方では、お腹の張りという「自覚症状」よりも、自分では気づきにくい「子宮の出口(子宮頸管)が短くなる変化(特に25mm未満)」が最も重要な予測のサインとされています。また、お腹の張りを感じていなくても、体の中の目に見えない炎症や感染が原因で早産が進んでしまう場合もあるため、定期的な健診を受けることがとても大切です。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
Vivekanand Khandre et al.“Preterm Birth: An Overview”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9879350/,(参照 2026-01-06).
切迫早産の時にしてはいけない体勢はありますか?
切迫早産特有の避けるべき体勢はありませんが、ベッドの上で動かずにいるような過度な安静は避けましょう。
切迫早産と診断されても、現在では「ずっと寝たきり(安静)」で過ごすことは、一律には推奨されていません。最新の医学的な根拠(エビデンス)では、活動を制限しても早産を防ぐ効果は乏しいことが示されています。
むしろ、ベッドの上で動かずにいるような過度な安静は、筋力の低下やお母さんの骨がもろくなる原因になったり、足の血管に血の塊ができる「血栓症」のリスクを高めるなど、体に悪影響を及ぼす可能性があるからです。治療方針に関しては、主治医とよくご相談ください。ただし、日常生活の中で以下の体勢や状況には注意が必要です。
仰向け(あおむけ)で長時間過ごす
切迫早産に限らず、大きくなった子宮が血管を圧迫して血圧を下げたり、内臓を押し上げて呼吸がしづらくなったりすることがあります。
動かずに長時間立ち続ける
切迫早産に限らず、血の流れが滞りやすくなります。
重いものを持つ作業
重労働やお腹に強い力がかかる動作は、早産のリスクを高める要因となる可能性があります。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
日本産科婦人科学会.“早産・切迫早産”..https://www.jsog.or.jp/citizen/5708/,(参照 2026-01-06).
Jay D Iams et al.“Care for women with prior preterm birth”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3648852/,(参照 2026-01-06).
切迫早産は治る確率はどれくらいですか?
子宮の出口の長さ(子宮頸管長)によって、実際に早産となるリスク(確率)は変わってきます。
子宮の出口の長さ(子宮頸管長)によって、実際に早産となるリスク(確率)は変わってきます。切迫早産は「早産になりかけている状態」を指すため、風邪のように「完治」する性質のものではありません。大切な目標は、赤ちゃんが十分に育つ正期産(37週以降)まで1日でも長く妊娠を継続することです。日本のガイドラインでは、以下の管理が推奨されています。
18〜24週の健診
この時期に経腟超音波で子宮の出口の長さ(頸管長)を測ることが、最も精度の高いリスク予測になります。
- 子宮頸管長が25mm以下になると、早産のリスクが高い「ハイリスク」と判断されます。
- 子宮頸管長が短くなるほど、実際に早産となるリスク(確率)が上がります。ただし、妊娠が進むにつれて、頸管は正常でも自然に少しずつ短くなる傾向があります。そのため、同じ25mmでも「いつ測ったか」が重要です。
- これまでの妊娠で早産となったことがある場合、さらにリスクが高くなる傾向があります。
- 「早産のハイリスク」と判断された場合、必要に応じて腟内プロゲステロン薬や、子宮頸管を縛る手術などが検討されます。
「子宮頸管長が短くなる」などの変化がなく、単にお腹が張るだけの状態は「真の切迫早産(病的状態)」ではない可能性があります。
参考文献
日本産科婦人科学会.“産婦人科診療ガイドライン産科編2023”..https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_ssanka23.pdf,(参照 2026-01-06).
Dereje W Gudicha et al.“Personalized assessment of cervical length improves prediction of spontaneous preterm birth: a standard and a percentile calculator”.National Library of Medicine.https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7914140/,(参照 2026-01-06).
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この記事の監修医師
金沢 誠司 先生
産婦人科・産科・婦人科
産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2022/08/10