非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の余命や生存率はどれくらいですか?

1998年から2016年の患者さんでは、総死亡率は5.4%、末期腎不全に至る方は約15%であったとの報告があります。

解説

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)では、約半数の患者さんが血液透析を必要とする高度の腎不全に至り、この腎不全が余命と関連していると言われています。

1998年から2016年の患者さんによる国内の報告では、致死率は5.4%であり、末期腎不全に至る割合は約15%であり、他国よりも比較的良好と言われています。

日本で頻度が高い原因となっている遺伝子変異や抗体を有する患者さんの予後が、他国より良好であることが理由と考えられます。 

近年ではさまざまな治療の選択肢が増えてきたので、発作を繰り返す患者さんの割合も減少すると考えられています。

公開日

最終更新日

虎の門病院分院 腎臓内科

大庭 悠貴 監修

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非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)

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関連するQ&A

「非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)」とはどのような病気ですか?

補体という免疫に関連するタンパク質の異常な活性化によって発症する病気です。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の原因は何がありますか?

遺伝子異常等により補体という蛋白質がうまくコントロールされず、過剰に活性化するためとされています。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)ではどのような症状がありますか?

典型的な症状は、出血症状(青あざなど)、貧血症状(倦怠感など)、腎障害による症状です。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)には初期症状はありますか?

青あざや、倦怠感、息切れ、むくみ、尿量の減少などがおこります。また、健診では血小板減少が現れます

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の場合、主にどのような治療をしますか?

健康な人の血漿を補充する血漿療法や、補体の過剰な活性化を阻害する薬物療法があります。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

血液内科、腎臓内科、総合診療科等を受診してください。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

ご家族にaHUSや腎不全をもつ方がおられ、風邪等の後に貧血や青あざがある場合は受診を検討してください

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

過剰に活性化している補体の成分を阻害する注射薬があり、副作用として感染症リスク増加等があります

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

お薬以外の治療法としては、健康な人の血漿を補充する血漿療法などがあります

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