非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の診断基準を教えてください。
溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害を呈し、典型的HUS(STEC-HUS)や二次性TMAが除外されることが基準です。
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は、血栓性微小血管症(TMA)と呼ばれる病態のうちのひとつです。
TMAは、溶血性貧血、血小板減少、臓器障害を呈する病気です。
このTMAのうち、以下の3つの特徴を示し、STEC-HUS(志賀毒素産生大腸菌が原因の、 典型的なHUS)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、二次性TMA(膠原病などの他の病気、臓器移植、薬剤、悪性腫瘍などが原因のTMA)でない、補体に関連したHUSをaHUSと診断します。
- 【微小血管症性溶血性貧血】ヘモグロビン10g/dL未満
- 【血小板減少】血小板15万/μL未満
- 【急性腎障害】小児は血清クレアチニン基準値の1.5倍以上、成人は急性腎障害(AKI)の診断基準を満たすもの
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ