「非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)」とはどのような病気ですか?

補体という免疫に関連するタンパク質の異常な活性化によって発症する病気です。

解説

体に備わっている免疫システムで重要な役割を担っている補体というたんぱく質の活性化を、遺伝子の異常により生まれつきコントロールできにくい人がいます。

このような人が、感染や妊娠などをきっかけとして、補体が異常に活性化することで非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)を発症します。

遺伝子異常以外にも、免疫システムが異常を起こして補体をコントロールしている因子の働きが低下してしまったり、発症の原因がわからずに、この病気を発症するケースもあります。

典型的な症状は、血小板減少による紫斑(青あざなど)、溶血性貧血による貧血症状(倦怠感や息切れなど)、急性腎障害による症状(むくみや尿量の減少など)です。

患者さんが少ないまれな病気ですが、新生児から大人まで幅広い年齢層で発症します。患者さん数について、日本人での正確なデータはありませんが、およそ200人の患者さんがいると考えられています。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)

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関連するQ&A

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)を放置するとどうなりますか?

治療せずに放置した場合には死に至る可能性もあるため、適切な治療が必要な病気です。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の末期症状を教えてください。

腎不全が多く報告されます。その他、心筋梗塞や脳卒中などの心血管病変や神経病変などの合併症もあります。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の人が使える支援制度を教えてください。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は、指定難病患者さんへの医療費助成制度を使用することができます。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の名医の探し方を教えてください。

血液内科、腎臓内科などで発見されることが多いです。まずはお近くの医療機関を受診し、ご相談ください。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の余命や生存率はどれくらいですか?

1998年から2016年の患者さんでは、総死亡率は5.4%、末期腎不全に至る方は約15%であったとの報告があります。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は難病ですか?

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)は、国の指定難病のひとつです。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の診断基準を教えてください。

溶血性貧血、血小板減少、急性腎障害を呈し、典型的HUS(STEC-HUS)や二次性TMAが除外されることが基準です。

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の予防接種はありますか?

非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の予防接種はありません。

非典型溶血性尿毒症症候群と溶血性尿毒症症候群の違いはなんですか?

溶血性尿毒症症候群(HUS)は主に大腸菌による感染で、非典型HUSは補体に関わる異常を背景とします

非典型溶血性尿毒症症候群の患者数はどのくらいですか?

まれな病気で、日本ではおよそ200人程度の患者さんがいると考えられています。

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