頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)で死亡することはありますか?
OPLLが直接的な死因となることはまれですが、重症化による合併症のリスクはあります。
頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)が、直接的な死因となることは極めてまれであり、一般的には生命を脅かす病気とは考えられていません。
しかし、非常に重度の脊髄圧迫が進行した場合、呼吸を司る神経や嚥下(飲み込み)に関わる神経が障害され、呼吸不全や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性は理論上存在します。ただし、これは非常にまれなケースです。むしろ、重度の麻痺によって寝たきり状態が続くと、肺炎、尿路感染症、褥瘡(床ずれ)などの合併症のリスクが高まります。
これらの合併症は、患者さんの全身状態を悪化させ、生命に影響を及ぼす可能性があります。そのため、適切な治療と全身管理、そして合併症の予防に努めることが、患者さんの健康と安全を守るうえで非常に重要となります。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
Le HV et al. Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament: Pathophysiology, Diagnosis, and Management. J Am Acad Orthop Surg. 2022, 30, 820-830.
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