頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)のリハビリのプログラムについて教えてください。
首の負担を避け、体幹や四肢の筋力・協調性を高める運動を行います。
OPLLのリハビリテーションは、脊髄への負担を最小限に抑えつつ、残存する神経機能を最大限に活用し、日常生活動作(ADL)の改善と生活の質の向上を目指します。
プログラムは個々の症状や進行度合い、手術の有無によって異なりますが、一般的には以下のような内容が含まれます。
- 姿勢指導: 首に負担をかけない正しい姿勢の習得と維持。
- 体幹トレーニング: 体幹の安定性を高めることで、首への負担を軽減し、全身のバランスを改善します。
- 四肢の筋力強化: 麻痺や筋力低下が見られる手足の筋力維持・向上を目指します。
- 協調運動訓練: 手指の細かい動きや歩行のバランス、協調性を改善するための練習。
- ストレッチ: 筋肉の柔軟性を保ち、関節の可動域を維持します。
- 日常生活動作(ADL)訓練: 食事、着替え、入浴、排泄などの動作を安全かつ効率的に行うための練習。
リハビリは必ず医師や理学療法士の専門的な指導のもとで行い、自己判断での過度な運動や、首に負担をかけるような動作は避けることが重要です。
まつだ整形外科クリニック 整形外科
栗原 信吾 監修
(参考文献)
Le HV et al. Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament: Pathophysiology, Diagnosis, and Management. J Am Acad Orthop Surg. 2022, 30, 820-830.
Tani S.. [Diagnosis and management of ossification of the posterior longitudinal ligament of the cervical spine]. Brain Nerve. 2009, 61, 1343-50.
Sun XF et al. Consensus statement on diagnosis and treatment of cervical ossification of posterior longitudinal ligament from Asia Pacific Spine Society (APSS) 2020. J Orthop Surg (Hong Kong). 2020, 28, 2309499020975213.
Zhang J et al. The anterior versus posterior approach for the treatment of ossification of the posterior longitudinal ligament in the cervical spine: A systematic review and meta-analysis. J Spinal Cord Med. 2021, 44, 340-349.
日本整形外科学会.後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症.日本整形外科学会,https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/opll.html(参照 2025-08-28)
後縦靱帯骨化症(OPLL)(指定難病69).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/98(参照 2025-08-28)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
頚椎後縦靭帯骨化症(OPLL)
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです